体調悪い時にお薬を。 でも
新薬はなんかなーって思う人も結構います。
そうなると漢方薬。 でも・・・
漢方薬って何を選べばいいかよくわからない!
という方が多いのではないでしょうか?
簡易的なものではありますが
症状別に分類分けをしましたので
自分に合ったものが見つかると思います!
目次からご自身の症状に合ったものをお選びください。
※必ず添付文書をよく読んで購入してください。
収録内容
葛根湯・麻黄湯・柴胡桂枝湯・銀翹散・呉茱萸湯・五苓散・五虎湯・麦門冬湯・麻杏甘石湯
甘草湯・小青竜湯・葛根湯加川芎辛夷・荊芥連翹湯・六君子湯・半夏瀉心湯・胃苓湯・安中散
乙字湯・調胃承気湯・桂枝加芍薬湯・麻子仁丸・五淋散・猪苓湯・竜胆瀉肝湯・八味地黄丸
芍薬甘草湯・疎経活血湯・牛車腎気丸・七物降下湯・独活葛根湯・補中益気湯・十全大補湯
柴胡加竜骨牡蛎湯・桂枝加竜骨牡蛎湯・抑肝散加陳皮半夏・半夏厚朴湯・加味帰脾湯
黄連解毒湯・十味敗毒湯・当帰飲子・ヨクイニン・桂枝茯苓丸料加薏苡仁・桂枝茯苓丸
当帰芍薬散・加味逍遙散・桃核承気湯・四物血行散・当帰四逆加呉茱萸生姜湯・防己黄耆湯
苓桂朮甘湯・オンジ・防風通聖散・扁鵲・抑肝散・三黄瀉心湯・酸棗仁湯・ 柴胡桂枝乾姜湯
「漢方の考え方」はザックリとした概念を書いておきます。
これが全てではないので興味を持った方は漢方薬専門店でご相談ください。

ドラッグストア勤務25年
店長として20年勤めた登録販売者の
けんじがお伝えします!
漢方の考え方 「証」(しょう)
バランスを整えるのが漢方医学の基本原理となっています。
体質や病状を見てその症状により
崩れたバランスを漢方で整えていきます。
その指標となるのが「証」です。
「証」とは体質的なものと病状的な物を合わせた今のその人の状態を表します。
「証」には以下のものがあります。
※簡単に言うと「表」があれば「裏」があり、
「陰」があれば「陽」がある、対になる関係。
熱証:体や病気が興奮的・炎症的・亢進的状態
寒証:体や病気が萎縮的・アトニー的(筋肉の緊張が消失した状態)・衰弱的状態
実証:体力が充実し、病毒も充満し病気と強く戦っている状態
虚証:体力が虚弱で、病気に対する抵抗力の弱い状態
表証:病気がまだ浅く、体表部位に病状がある状態(いわゆる急性)
裏証:病気が深く、内臓系病状がある状態(いわゆる慢性)
陽証:体や病気が陽的な状態(体全体のことを言っています)
陰証:体や病気が陰的な状態(体全体のことを言っています)
燥証:体内水分の不足している状態で多尿・口喝・皮膚枯燥(こそう)・空咳などの症状
湿証:体内水分が局所的に過剰な状態で乏尿・浮腫・胃内停水・喘鳴などの症状
升証:興奮・咳・汗の出過ぎ・のぼせ・便秘
降証:汗が出ない・多尿・下痢・月経過多・脱力
上記をふまえて漢方ではこんな考えで処方していきます。
熱証を治すには→寒性薬
寒証を治すには→温(熱)性薬
つまり陽を治すには陰性の薬を、陰を治すには陽性の薬をという
陰陽理論(バランス理論)が漢方治療の原理になります。
少しでもお薬を選ぶ参考になれば幸いです。
※気血水理論等他にもありますがここでは陰陽理論のみ書いています
※「半表半裏(はんぴょうはんり)」とはちょうど中間の証
風邪は表証から始まり裏証へ移行する場合がありますがその途中が半表半裏です。
半表半裏は胸脇苦満の症状があります。
漢方の考え方 「胸脇苦満」
肋骨の一番下、内側に指を入れた時に抵抗がある状態。
痛みや違和感などがあります。
右の肋骨下側に抵抗がある方が多いです。
適用に 「脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく」などと
書かれているの胸脇苦満です。
肝機能が低下している方が多いです。
用いる製剤は 「柴胡剤」になります。
柴胡剤 は 柴胡+黄苓の組み合わせを指しますが
単体で 柴胡 が入っていれば 柴胡剤という方もいます。
風邪
葛根湯(かっこんとう)

適応証<表・寒・実>
体力中等度以上のものの次の諸症
感冒の初期(汗をかいていないもの),鼻かぜ,鼻炎,頭痛,肩こり,筋肉痛,手や肩の痛み
かぜの初期で寒気がして肩、首がこわばるような時にオススメです
※胃腸が弱い方はあまりオススメしません。
麻黄湯(まおうとう)

適応証 <表・寒・実>
体力充実して,かぜのひきはじめで,さむけがして発熱,頭痛があり,せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの次の諸症
感冒,鼻かぜ,気管支炎,鼻づまり
かぜの初期で悪寒が強く、ふしぶしの痛みが強い時にオススメです
※胃腸が弱い方はあまりオススメしません。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度又はやや虚弱で,多くは腹痛を伴い,ときに微熱・寒気・頭痛・吐き気などのあるものの次の諸症
胃腸炎,かぜの中期から後期の症状
かぜの中期以降で胃腸の調子が悪い方にオススメです
銀翹散(ぎんぎょうさん)

適応証 <表・熱・実>
かぜによるのどの痛み・口(のど)の渇き・せき・頭痛
喉が痛いかぜにオススメです
※咳が強い場合は五虎湯の欄を参照してください
※胃腸が弱い方はあまりオススメしません。
頭痛
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,手足が冷えて肩がこり,ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症
頭痛,頭痛に伴うはきけ・嘔吐,しゃっくり
ズキズキする頭痛の方にオススメです
咳
五虎湯(ごことう)

適応証 <表・熱・実>
体力中等度以上で,せきが強くでるものの次の諸症
せき,気管支ぜんそく,気管支炎,小児ぜんそく,感冒,痔の痛み
熱があり粘性の強い痰が出る方にオススメです
麦門冬湯(ばくもんどうとう)

適応証 < 裏・熱・虚 >
体力中等度以下で,たんが切れにくく,ときに強くせきこみ,又は咽頭の乾燥感があるものの次の諸症
からぜき,気管支炎,気管支ぜんそく,咽頭炎,しわがれ声
熱が無く空咳をする方にオススメです
麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)

適応証 < 表・熱・実 >
体力中等度以上で,せきが出て,ときにのどが渇くものの次の諸症
せき,小児ぜんそく,気管支ぜんそく,気管支炎,感冒,痔の痛み
五虎湯に似ている処方ですが一般的に少ない生薬数のほうが強く作用する傾向があるので
発作的に強く出る咳にオススメです
新薬の咳止めをお探しの際はこちらからどうぞ
喉の痛み
甘草湯 (かんぞうとう)

適応証 <全証に適用>
激しいせき,咽喉痛,口内炎,しわがれ声
熱が無く喉の痛みが強い人にオススメです
喉をケアするものはこちらにまとめています

鼻水・蓄膿・鼻づまり
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)

適応証 <表・寒・実>
体力中等度又はやや虚弱で,うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症
気管支炎,気管支ぜんそく,鼻炎,アレルギー性鼻炎,むくみ,感冒,花粉症
サラサラと鼻水が出てくる場合にオススメです
葛根湯加川芎辛夷
(かっこんとうかせんきゅうしんい)

適応証 <表・寒・実>
比較的体力があるものの次の諸症
鼻づまり,蓄膿症(副鼻腔炎),慢性鼻炎
お風呂に入って体を温めると症状が軽減する方にオススメです
荊芥連翹湯 (けいがいれんぎょうとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以上で,皮膚の色が浅黒く,ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症
蓄膿症(副鼻腔炎),慢性鼻炎,慢性扁桃炎,にきび
お風呂に入って症状が軽減しない、
粘性のある鼻水が出る方にオススメです
花粉症でアレルギー自体を抑えたい場合は抗アレルギー薬をオススメします
こちらにまとめていますのでどうぞ

胃腸
六君子湯 (りっくんしとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,胃腸が弱く,食欲がなく,みぞおちがつかえ,疲れやすく,貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症
胃炎,胃腸虚弱,胃下垂,消化不良,食欲不振,胃痛,嘔吐
いつも食欲が無い、すっきりしないなど胃の元気がない方にオススメです
半夏瀉心湯 (はんげしゃしんとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度で,みぞおちがつかえた感じがあり,ときに悪心,嘔吐があり食欲不振で腹が鳴って軟便又は下痢の傾向のあるものの次の諸症
急・慢性胃腸炎,下痢・軟便,消化不良,胃下垂,神経性胃炎,胃弱,二日酔,げっぷ,胸やけ,口内炎,神経症
お腹がゴロゴロ鳴ったり(腹鳴)、下痢がちな胃の不調にオススメです
胃苓湯(いれいとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度で,水様性の下痢,嘔吐があり,口渇,尿量減少を伴うものの次の諸症
食あたり,暑気あたり,冷え腹,急性胃腸炎,腹痛
冷えて下痢などをする胃の不調にオススメです
安中散(あんちゅうさん)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,腹部は力がなくて,胃痛又は腹痛があって,ときに胸やけや,げっぷ,胃もたれ,食欲不振,吐き気,嘔吐などを伴うものの次の諸症
神経性胃炎,慢性胃炎,胃腸虚弱
やせ型の人でストレスで胃腸が弱った方にオススメです
太田漢方胃腸薬は安中散に茯苓を加えたものです。
胃痛が強い場合はH2ブロッカーやM1ブロッカーがオススメです。
胃腸薬でまとめていますので参照してください。

便秘・痔
乙字湯(おつじとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以上で,大便がかたく,便秘傾向のあるものの次の諸症
痔核(いぼ痔),きれ痔,便秘,軽度の脱肛
痔を伴った便秘の方にオススメです
調胃承気湯(ちょういじょうきとう)

適応証 <裏・熱・実>
体力中等度なものの次の諸症
便秘,便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和
便秘の時だけお薬を飲みたい人にオススメです
桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,腹部膨満感のあるものの次の諸症
しぶり腹,腹痛,下痢,便秘
※「しぶり腹」とは,残便感があり,くり返し腹痛を伴う便意を催すものを指します。
頻繁に便意があるけど排便が困難な方にオススメです
麻子仁丸(ましにんがん)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,ときに便が硬く塊状なものの次の諸症
便秘,便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和
お年寄りの水分が無くなり出にくい便にオススメです
非刺激性の便秘薬をお探しの場合はこちらのマグネシウム製剤を参照してください。

残尿感・頻尿
五淋散 (ごりんさん)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度のものの次の諸症
排尿痛,頻尿,残尿感,尿のにごり
慢性的で痛みを伴う頻尿にオススメです
他には腎仙散なども良く使われます。
小林製薬の「ボーコレン」も有名ですが五淋散と同じ処方です。
猪苓湯(ちょれいとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力に関わらず使用でき,排尿異常があり,ときに口が渇くものの次の諸症
排尿困難,排尿痛,残尿感,頻尿,むくみ
痛みがあまりなく残尿感がある人にオススメです
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)

適応証 <裏・熱・実>
体力中等度以上で,下腹部に熱感や痛みがあるものの次の諸症
排尿痛,残尿感,尿のにごり,こしけ(おりもの),頻尿
急性的で痛みが強く出る方にオススメです
八味地黄丸(はちみじおうがん)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,疲れやすくて,四肢が冷えやすく,尿量減少又は多尿で,ときに口渇があるものの次の諸症
下肢痛,腰痛,しびれ,高齢者のかすみ目,かゆみ,排尿困難,残尿感,夜間尿,頻尿,むくみ,高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり,頭重,耳鳴り),軽い尿漏れ
お年を召した方が使うのがオススメです
処方は違いますが胃腸が弱い方は
小林製薬の「ユリナール」を使ってもいいと思います。
足がつる
芍薬甘草湯 (しゃくやくかんぞうとう)

適応証 <全証に適用>
体力に関わらず使用でき,筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症
こむらがえり,筋肉のけいれん,腹痛,腰痛
シップなどで効果が無い方へオススメです
小林製薬の「コムレケア」と処方は同じです。
関節痛・しびれ
疎経活血湯(そけいかっけつとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度で,痛みがあり,ときにしびれがあるものの次の諸症
関節痛,神経痛,腰痛,筋肉痛
急性から慢性まで広く使われるのでオススメです
牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,疲れやすくて,四肢が冷えやすく尿量減少し,むくみがあり,ときに口渇があるものの次の諸症
下肢痛,腰痛,しびれ,高齢者のかすみ目,かゆみ,排尿困難,頻尿,むくみ,高血圧に伴う随伴症状の改善(肩こり,頭重,耳鳴り)
お年寄りの方の腰痛にオススメです
関節痛やしびれは、こちらでもまとめていますのでどうぞ

耳鳴り
七物降下湯(しちもつこうかとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,顔色が悪くて疲れやすく,胃腸障害のないものの次の諸症
高血圧に伴う随伴症状(のぼせ,肩こり,耳なり,頭重)
血圧高めの方のみの使用となります
その他に高血圧とは関係なく使える奥田脳神経薬などがあります。
肩こり
慢性的な肩こりの方はビタミンB12(メコバラミン)が入ったナボリンSなどがオススメです。
こちらにまとめていますのでどうぞ。

疲れ・体力低下
補中益気湯 (ほちゅうえっきとう)

適応証 < 裏・寒・虚 >
体力虚弱で,元気がなく,胃腸の働きが衰えて,疲れやすいものの次の諸症
虚弱体質,疲労倦怠,病後・術後の衰弱,食欲不振,ねあせ,感冒
胃、または腸(下痢)の調子よくなく疲れやすい人にオススメです
ちなみに小林製薬「ウィルテクト」は同じ補中益気湯です。
十全大補湯 (じゅぜんだいほとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力虚弱なものの次の諸症
病後・術後の体力低下,疲労倦怠,食欲不振,ねあせ,手足の冷え,貧血
胃腸の調子は普通で疲れがある人にオススメです
ストレス
柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以上で,精神不安があって,動悸,不眠,便秘などを伴う次の諸症
高血圧の随伴症状(動悸,不安,不眠),神経症,更年期神経症,小児夜泣き,便秘
仕事などのストレスでイライラしてしまう人にオススメです
桂枝加竜骨牡蛎湯
(けいしかりゅうこつぼれいとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,疲れやすく,神経過敏で,興奮しやすいものの次の諸症
神経質,不眠症,小児夜なき,夜尿症,眼精疲労,神経症
神経質で考え事をして眠れない人にオススメです。
抑肝散加陳皮半夏
(よくかんさんかちんぴはんげ)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度をめやすとして,やや消化器が弱く,神経がたかぶり,怒りやすい,イライラなどがあるものの次の諸症
神経症,不眠症,小児夜なき,小児疳症(神経過敏),更年期障害,血の道症,歯ぎしり
元々の性格とかではなく、最近怒りっぽくなったり、
イライラしると感じた方にオススメです
半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度をめやすとして,気分がふさいで,咽喉・食道部に異物感があり,ときに動悸,めまい,嘔気などを伴う次の諸症
不安神経症,神経性胃炎,つわり,せき,しわがれ声,のどのつかえ感
のどのつかえと胃腸の調子が良くないイライラする人にオススメです
加味帰脾湯(かみきひとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,心身が疲れ,血色が悪く,ときに熱感を伴うものの次の諸症
貧血,不眠症,精神不安,神経症
胃腸が弱く、のぼせがある方にオススメです
不眠症
酸棗仁湯(さんそうにんとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以下で,心身が疲れ,精神不安,不眠などがあるものの次の諸症
不眠症,神経症
不眠症の第一選択として使われる処方です。
体が弱い人や年配の方、心身ともに疲れ
夜になると目がさえる方にオススメです。
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)
適応証 <裏・熱・実>
体力中等度以上で,のぼせ気味で顔色赤く,いらいらして落ち着かない傾向のあるもの
興奮気味、のぼせ、イライラ
小さなことでも気になって寝れない方にオススメです。
詳しくは黄連解毒湯の欄をご覧ください
三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)

適応証 <裏・熱・実>
体力中等度以上で,のぼせ気味で顔面紅潮し,精神不安,みぞおちのつかえ,便秘傾向などのあるものの次の諸症
高血圧の随伴症状(のぼせ,肩こり,耳なり,頭重,不眠,不安),鼻血,痔出血,便秘,更年期障害,血の道症
黄連解毒湯と同じ症状で便秘がある方にオススメです。
抑肝散(よくかんさん)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度をめやすとして,神経がたかぶり,怒りやすい,イライラなどがあるものの次の諸症
神経症,不眠症,小児夜なき,小児疳症(神経過敏),歯ぎしり,更年期障害,血の道症
神経過敏でちょっとしたことで興奮する方にオススメです。
加味帰脾湯(かみきひとう)
適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,心身が疲れ,血色が悪く,ときに熱感を伴うもの
気を使いすぎたり、くよくよしやすい傾向の方
精神的に疲れ果てている方にオススメです。
詳しくは加味帰脾湯の欄をご覧ください。
柴胡桂枝乾姜湯
(さいこかけいしかんきょうとう)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以下で,冷え症,貧血気味,神経過敏で,動悸,息切れ,ときにねあせ,頭部の発汗,口の乾きがあるものの次の諸症
更年期障害,血の道症,不眠症,神経症,動悸,息切れ,かぜの後期の症状,気管支炎
疲れやすく喉が渇いて上から汗をかいたり、寝汗がある方にオススメです
柴胡加竜骨牡蛎湯
(さいこかりゅうこつぼれいとう)
適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以下で,疲れやすく,神経過敏で,興奮しやすいもの
神経質でくよくよしやすい方。怖い夢を見がちな方にオススメです。
詳しくは柴胡加竜骨牡蠣湯の欄をご覧ください。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以下で,のぼせ感があり,肩がこり,疲れやすく,精神不安やいらだちなどの精神神経症状,ときに便秘の傾向のあるもの
特に女性に方向けです
詳しくは加味逍遙散の欄をご覧ください。
肌荒れ・湿疹
黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

適応証 <裏・熱・実>
体力中等度以上で,のぼせ気味で顔色赤く,いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症
鼻出血,不眠症,神経症,胃炎,二日酔,血の道症,めまい,動悸,更年期障害,湿疹・皮膚炎,皮膚のかゆみ,口内炎
血圧が高めでのぼせ気味の人にオススメです
十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

適応証 <表・寒・実>
体力中等度なものの皮膚疾患で,発赤があり,ときに化膿するものの次の諸症
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期,じんましん,湿疹・皮膚炎,水虫
じゅくじゅくした湿り気のある湿疹にオススメです
当帰飲子(とうきいんし)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,冷え症で,皮膚が乾燥するものの次の諸症
湿疹・皮膚炎(分泌物の少ないもの),かゆみ
潤いが無い、カサカサ肌のかゆみ、お年を召したカサカサ肌にもオススメです。
ヨクイニン

適応証 <全証対応>
いぼ,皮膚のあれ
3歳以上から飲めるのも特徴です
(肌荒れ用ビタミン剤は15歳以上が多い)
他の肌荒れ用ビタミン剤と一緒に服用するのもオススメです
桂枝茯苓丸料加薏苡仁
(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)

適応証 <裏・寒・虚>
比較的体力があり,ときに下腹部痛,肩こり,頭重,めまい,のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
にきび,しみ,手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎),月経不順,血の道症
桂枝茯苓丸にヨクイニンをプラスした処方
桂枝茯苓丸を使う方で肌荒れがある方はこちらを使います。
ビタミン剤を合わせて使いたい方はこちらを参照してください。

女性特有の悩み(冷え、イライラ、不眠、のぼせ、生理不順)
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

適応証 <裏・寒・虚>
比較的体力があり,ときに下腹部痛,肩こり,頭重,めまい,のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症
月経不順,月経異常,月経痛,更年期障害,血の道症,肩こり,めまい,頭重,打ち身(打撲症),しもやけ,しみ,湿疹・皮膚炎,にきび
のぼせ(顔が熱くなる)があり下半身が冷えている人にオススメです
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

適応証 <裏・寒・虚>
体力虚弱で,冷え症で貧血の傾向があり疲労しやすく,ときに下腹部痛,頭重,めまい,肩こり,耳鳴り,動悸などを訴えるものの次の諸症
月経不順,月経異常,月経痛,更年期障害,産前産後あるいは流産による障害(貧血,疲労倦怠,めまい,むくみ),めまい・立ちくらみ,頭重,肩こり,腰痛,足腰の冷え症,しもやけ,むくみ,しみ,耳鳴り
色白で冷え性、貧血、めまい、むくみがある方にオススメです
加味逍遙散(かみしょうようさん)

適応証 <裏・熱・虚>
体力中等度以下で,のぼせ感があり,肩がこり,疲れやすく,精神不安やいらだちなどの精神神経症状,ときに便秘の傾向のあるものの次の諸症
冷え症,虚弱体質,月経不順,月経困難,更年期障害,血の道症,不眠症
イライラ、不眠などの精神症が強い方にオススメです
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)

適応証 <裏・熱・実>
体力中等度以上で,のぼせて便秘しがちなものの次の諸症
月経不順,月経困難症,月経痛,月経時や産後の精神不安,腰痛,便秘,高血圧の随伴症状(頭痛,めまい,肩こり),痔疾,打撲症
顔色もよく体力もある便秘気味の方にオススメです
四物血行散(しもつけっこうさん)

適応証 <裏・寒・虚>
貧血に伴う全身倦怠、低血圧、月経異常、婦人科諸疾患に起因する神経症状(目まい、のぼせ、耳鳴、頭痛、不眠、憂うつ症、不安感)、子宮出血、産前産後及び妊娠による貧血、妊婦の強壮、産婦の強壮
血行を促進させる処方です。
倦怠感があり立ちくらみなどする方におすすめです
肥満症
大柴胡湯(だいさいことう)

適応証 <裏・熱・実>
体力が充実して,脇腹からみぞおちあたりにかけて苦しく,便秘の傾向があるものの次の諸症
胃炎,常習便秘,高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘,神経症,肥満症
防風通聖散とどちらを使うか悩みますが脇腹からみぞおちのにかけて苦しかったり
ストレスを感じる方、筋肉質な方におすすめです。
同じ処方で
ビスラットゴールドEX
コッコアポG
があります。
防風通聖散
(ぼうふうつうしょうさん)

適応証 <裏・熱・実>
体力充実して,腹部に皮下脂肪が多く,便秘がちなものの次の諸症
高血圧や肥満に伴う動悸・肩こり・のぼせ・むくみ・便秘,蓄膿症(副鼻腔炎)
湿疹・皮膚炎,吹出物(にきび),肥満症
同じ処方で
新ロート防風通聖散錠満量
ナイシトールZa
があります。
防己黄耆湯(ぼういおうぎとう)
適応証 < 裏・寒・虚 >
いわゆる水太りと言われる方に使います。
水分代謝が悪く多汗でむくみがある方に。
比較的体力がない方が使います。
詳しくは「むくみ」の欄を参照してください。
扁鵲(へんせき)

この商品はいわゆる漢方薬ではなく生薬製剤となります。
なので「証」を考えませんが比較的体格よく便秘がちな
防風通聖散を使うような方が向いています。
効能で脂肪過多症とかいてあるのは扁鵲だけかと思います。
冷え
当帰四逆加呉茱萸生姜湯
(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,手足の冷えを感じ,下肢の冷えが強く,下肢又は下腹部が痛くなりやすいものの次の諸症
冷え症,しもやけ,頭痛,下腹部痛,腰痛,下痢,月経痛
体を温める方剤なので
指先の冷えが強い方にオススメです
むくみ
防己黄耆湯 (ぼういおうぎとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,疲れやすく,汗のかきやすい傾向があるものの次の諸症
肥満に伴う関節のはれや痛み,むくみ,多汗症,肥満症
(筋肉にしまりのない,いわゆる水ぶとり)
お腹が緩く、汗かきの人にオススメです
ちなみにコッコアポLも同じ防己黄耆湯です。
めまい
苓桂朮甘湯 (りゅうけいじゅつかんとう)

適応証 <裏・寒・虚>
体力中等度以下で,めまい,ふらつきがあり,ときにのぼせや動悸があるものの次の諸症
立ちくらみ,めまい,頭痛,耳鳴り,動悸,息切れ,神経症,神経過敏
自分や周りがグルグルと回るようなめまいの方にオススメです
※めまいの他、頭痛、しびれ、ろれつが回らない等ある場合はすぐに病院を受診してください。
物忘れ
まとめ
漢方薬はどれを使っていいか分かりづらいので
敬遠せれている方もいると思います。
しかし頓服で使えるものが意外と多く私も良く使っていました。
特に風邪、鼻炎、胃腸薬、膀胱炎に使っていましたが
どれも私には合っていました。
漢方の利点は体質改善であったり、眠気が出ないなど
新薬とはまた違った良さがあります。
皆様のお薬を選ぶ手助けになれば幸いです。
※新薬をお探しの場合はこちら
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