日本の警察官が持ってる拳銃と言えばニューナンブ!
(古いか)
現在では第一線を退き後継の
S&W M360J SAKURAに代わっています。
(他の機種も色々配備されているようですね)
まさかニューナンブがモデルガンで出るなんて嬉しいですね~
(過去にはハートフォード等でも出ていました)
あまり資料が無いこのニューナンブですが
ザックリとした歴史と仕様の違いをまとめましたので
お暇なときにご覧ください。
概要
- 開発・製造:新中央工業(Shin-Chūō Industries、のちミネベアミツミ傘下)
- 名称由来:南部麒次郎にちなみ「新しい南部の銃」という意味
- 採用・生産時期:1960年~1990年代(資料によっては1999年まで)
- 仕様:
- 口径:.38 Special(9.1×29mmR)
- 装弾数:5発
- アクション:ダブル/シングル
- バレル長:主に2インチ/3インチ
- 生産数(推定):約133,400丁
以下はニューナンブが作られた背景の要約です。
戦前の日本警察は主にサーベルを帯刀し、拳銃は刑事や特別部隊など一部のみが装備していた。
占領下では帯刀が廃止され、拳銃携行が義務化されたが
保有数は不足し、老朽化・種類の乱立もあった。
1949年からGHQによる回収と米軍拳銃の貸与が始まるも
それらも老朽品や過大威力の問題を抱えていた。
1959年、警察官増員で再び不足が深刻化し、S&W M36などを輸入調達。
一方で国産化と統一化を目指し、1956年に拳銃研究会が発足
1957年に新中央工業が国産拳銃(自動2種・回転式1種)を開発。
この回転式が当初「M58」と呼ばれ、1959年の性能審査で高評価を得て1960年から
警察へ納入され、1968年度以降は警察の制式拳銃として一本化された。
年代別の流れ
戦後〜1950年代
- 米軍供与のコルト・S&Wリボルバーを使用
- 中古整備や補給の問題、小柄な警官(女性含む)への配慮から国産化の要望が高まる
- 国内産業育成の観点からも拳銃の国産化が推進される
1957〜1959年:開発
- 新中央工業が開発プロジェクトを開始
- 試作は複数方式(.32オート、9mmオート、.38リボルバー)
- 採用されたのはS&W M36系を参考にした.38リボルバー案
1960〜1970年代:採用と配備
- 1960年に量産開始、1961年ごろから全国警察・海保・麻薬取締部門に納入
- 制服警官の標準拳銃として普及
- 装弾数5発で信頼性・安全性重視
1980〜1990年代:改良と生産終了
- グリップ形状やサイトなどの改良型(M60改)が登場
- 1990年代後半、生産終了(資料によっては1999年)
- 総生産数は約133,400丁(推定)
マルシン工業のポリスリボルバーがこの年代のモデルですね
2000年代以降:更新
- S&W M37/M360J(SAKURA)やSIG P230JP、H&K USP Compactなどに更新
- 一部地域では長期間M60を継続使用
設計・性能の特徴
- S&Wの影響:Jフレーム/Kフレーム思想を踏襲、日本向けに改良
- 5発シリンダー:安全性・携帯性重視
- バレル長:制服用3インチ、幹部用2インチなど
- 耐久性:リボルバー構造で故障率低、長年運用可能
ニューナンブM60は、S&W社のJフレーム(M36)やKフレーム(M10)を基に開発された日本製リボルバーで、5連発シリンダーを持つが、フレームがやや大きくJフレーム用スピードローダーは非対応。初期はブルーフィニッシュだったが1982年頃に一時パーカライジング仕上げへ変更(後に復帰)。
初期にシリンダー破裂事故があり、対策後1961年に量産再開。シリンダーラッチは薄型(洗濯板状)から1980年代に長尾型、さらに厚型へ改修。サイドプレートは4スクリュー型から1964年以降3スクリュー型に変更。グリップは当初ライトブラウンで短くチェッカリングも浅かったが、1980年代に延長・フィンガースパー付き・濃ブラウン・チェッカリング深掘りに改良。
銃身長は7.7cm(オープンキャリー)と5.1cm(コンシールドキャリー)の2種。トリガーはDA/SA両用で、DAでは精密さが劣るが、SAでは高精度(7.7cm銃身で25m2インチ集弾)。その精度の高さから、後継のS&W M37採用時には性能差が問題視され、メーカー担当者が呼び出される事態となった。
| 調整時期 | 変更内容 | 詳細 |
|---|---|---|
| 初期(1960年代) | サイドプレート:4スクリュー型 | S&Wの5スクリュー型を参考にしつつ、1本省いた4スクリュー型を採用。 |
| 1964年以降 | サイドプレート:3スクリュー型へ | S&Wの仕様変更に合わせた改訂。より簡略化された構成に。 |
| 1980年代頃 | シリンダーラッチ形状の変更 | 指がかり部分が細い“洗濯板状”から、彗星を想わせる後方に長い形状に。さらにその後、厚みも増した改良型に。 |
| 1980年代頃 | グリップパネルの改良 | 初期型ではグリップ前部が短く、小指が余りがちだった。改良後はフィンガースパー付き、チェッカリングも深くなり、材質は濃いブラウンのプラスチックに変更。 |
| 1982年頃 | 表面処理の簡略化 | 生産工程を簡略化するため、一時的にパーカライジング処理に転換。その後ブルー仕上げに再変更されたとの記述あり。 |
ざっくりまとめると形状の違いは以下になります。
1960年 4SC、グリップ細形、ラッチ洗濯板
1964年 3SC、グリップ細形、ラッチ洗濯板
1980年 3SC、グリップ太形、ラッチ彗星形
ここで便宜上として1964年を前期型、以降を後期型とします。
アクションのニューナンブは19662年製と表記されているので
3SC、グリップ細形、ラッチ洗濯板と言うことが分かります。
配備・運用
- 刻印で製造年やロット判別が可能(詳しい資料はありませんでした)
- 海上保安庁・刑務所・麻薬取締機関での使用例あり
- 部品入手難や老朽化が2000年代以降の課題
年表(簡易)
| 年代 | 出来事 |
|---|---|
| 1957 | 新中央工業が開発開始 |
| 1960 | 量産開始 |
| 1961 | 全国配備開始 |
| 1980年代 | M60改が登場 |
| 1990年代 | 生産終了(資料により差あり) |
| 2000年代以降 | 更新機種への移行進む |
これまでをまとめると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製造国 | 日本(新中央工業/ミネベアミツミ) |
| 開発年代 | 1957年より開発開始、1960年より量産開始 |
| 大量配備期 | 1960年代に警察庁・全国都道府県警察、海上保安庁、麻薬取締部門に配備 |
| 生産期間 | 1960年~1999年 |
| 推定生産数 | 約133,400丁 |
| 口径・弾薬 | .38 Special(9.1×29mmR) |
| 装弾数 | 5発リボルバー(スイングアウト方式) |
| 作動方式 | ダブル/シングルアクション |
| バレル長 | 2インチ(約51 mm)または3インチ(約77 mm)モデル |
| 重量 | 約685 g(標準モデル)/約850 g(Sakura モデル) |
| 命中精度 | サイティングモードで25 m先で50 mm程度のグルーピング(S-A) |
| 設計ベース | S&W社のJ-Frame/K-Frameリボルバー方式を基に改良 |
| 派生モデル | M60 Sakura(競技用プロトタイプ、長銃身・可変サイト) |
| 配備先 | 警察官全般、皇宮護衛官、海上保安官、麻薬取締官、刑務官など |
さてここまで見てきて少しだけ疑問に思っている方が居るかも?居ないかも?
アクション製の51mmニューナンブM60モデルガンは「1962年製」です。
51mmの短銃が1962年に存在していたのか?
51mmはいわゆる後期型に多く存在しているので
疑問に思われている方がいるかもしれません。
私も不確実なのですが1962年に51mmのバレルがあったかと言うと・・・
あっただろう
と思っています。(勝手に思っているだけです。証拠がありません)
何故あったと思っているかと言うと
ニューナンブM60が製造されたときには2インチ、3インチどちらも作っているというような
記述を見ました。(この記事が正しいかは分かりませんが・・・)
そして2インチは幹部用として配給されているので少量であったと推測されます。
幹部用のM60の資料なんて出てこないでしょう。
その当時に「2インチ持ってたよ!」って言ってくれる元幹部が居ない限り
証明できないです。
アクション ニューナンブM60

↑
かなり凝ったパッケージですね。
実銃の物に沿っているかは不明ですが雰囲気があっていいですね~

↑
結構いい値段・・・
勝手な想像ですがキットモデルとか出るのかな?
だとしたら少し安くなるかも(願望)

↑
スポンジで覆われているので傷が付かなくていいですね
左下の穴にはダミーカートが入っていました。

↑
取説は資料としてとてもいいですね。
実銃の写真はあまり出回っていません
前期型、後期型の写真が載っています。

↑
ナチュラルヘビーウエイトなのでグレーぽい色合いです。
ヨークはグレーに塗装されています。

↑
ニューナンブの刻印
サイドプレートは3SC

↑
刻印は上箱のナンバーと同じ42123
サムピースは洗濯板上の物。

↑
グリップがとても細い。
まるでチーフ(このモデルガンの原型がチーフだからそりゃそうか)


↑
YOUTUBE内で話していたサイドプレートとグリップの隙間。
サイドプレートを開けて見てハッキリしたことは言えませんが
まずトリガー、シリンダーストップのピンが長くて閉まりきっていない。
グリップ近くもフィットしていないのでサイドプレートが浮いている。
そのせいでグリップも閉まりきっていないと予想しています。
(分解して見てみるとグリップ自体が曲がっている感じです。

↑
ダミーカートですが刻印とかは無いです。
シリンダーは綺麗に削りたくなりますね~

↑
執行実包ダミーカート
フロントサイトなどいじってみよう
詳しくは動画を見ていただければと思いますが
行ったことは
・フロントサイトを低くする
・シリンダーの回転不足を直す
・サイドプレートの浮きを無くす
・グリップの浮きを無くす
そして結果は
・フロントサイトは低くできる
・シリンダー回転不足は改善できなかった
・サイドプレートの浮きは一部だけ改善
グリップの浮きは改善できなかった
ん~、残念な結果ですが
今後の宿題としましょう。
(シリンダーの回転不足は今後も改善はできないと思います)
↑後日色々と変更して改善できている物もあります。

↑
上の写真が削った物
下の写真が元
続・シリンダー回転不足を直してみよう

↑
画像を見ても分からないと思いますが・・・
少しだけハンドを伸ばしています。
先端部分を中心に鉄ハンマーで叩いて伸ばして
曲げも同時に行っています。
ただ簡単にはいかず失敗の繰り返しでした。
まず
・ただハンドを伸ばせばいいというものではない
・曲げには限界がある
・エジェクターの相性がある(個体差)
・シリンダーストップのタイミングがずれる
結果として通常のシングル、ダブルアクションでは回転不足は解消されています。
で、なんで「普通の」と前置きしたかと言うと
ものすごくゆっくりとトリガーやハンマーを動かすと
何か所か回転不足になるからです。
回転不足など気にならない方は触らない方が良いです。
グリップを曲げてみよう!
↑後日動画をアップします

↑
元の状態

↑
曲げた後
具体的なやり方は動画を参照していただければと思いますが
簡単に言うと湯煎(熱処理)による曲げを行いました。
一回目は失敗しましたがそれをリカバリーすることで完成しました。
(曲げすぎたのを曲げ戻した)
先端が付くことで中間の隙間が気になりますね。
しかしこのぐらいの隙間なら許容範囲かなと優しい目で見ています 笑
まとめ
いかがだったでしょうか!?
ニューナンブのモデルガンが今どき出るとは思いませんでした!
嬉しい限りですね~
キットモデルも出ないかな~
3インチモデルも欲しくなっちゃいますがそこは我慢!
ロマンあふれるニューナンブM60是非手にとって下さい!
では!




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