実銃 コルトSAAにノンフルート・シリンダーは存在するのか?
コルト・シングルアクションアーミー(Colt Single Action Army / SAA)は、
フルート入りシリンダーが標準的な外観として広く知られています。
しかし、モデルガンやカスタムの世界ではしばしば見かける
「ノンフルート・シリンダー」。
本記事では
- 実銃のコルトSAAにノンフルートは存在したのか
- どの世代で確認されているのか
- なぜ混乱が生まれやすいのか
実銃を中心にタナカワークスのSAAノンフルートを紹介します!
結論:実銃のコルトSAAにもノンフルートは「存在する」
結論から言うと、
実銃のコルトSAAに、ノンフルート・シリンダーは存在する
ただしそれは
- 標準仕様ではない
- 生産数が非常に少ない
- 世代・年代が限定される
という、例外的な存在です。

SAAの基本仕様:なぜフルートが標準なのか
SAAのシリンダーがフルート(溝)付きなのは、以下の理由によります。
- 軽量化
- 視覚的な回転確認
- 当時の意匠・デザイン思想
そのため
第1世代から第3世代まで、基本仕様はフルート入り
というのがコルト社の一貫した方針でした。

ノンフルート・シリンダーが確認されている世代
第1世代(1873–1940)
- 標準生産では確認されていない
- 工場出荷時ノンフルートの記録は極めて乏しい
- 仮に存在しても、特注・後年改造の可能性が高い
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第1世代でノンフルート=ほぼ改造品と考えるのが無難
第2世代(1956–1974)
- 基本仕様はフルート入り
- ノンフルートはカタログモデルとして存在しない
- 後年にシリンダー交換された個体が散見される
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純正ノンフルートはほぼ確認されていない
第3世代(1976–現在)
- ノンフルート・シリンダーの実在が確認されている
- 主に以下のケースで存在
確認されているパターン
- 工場出荷の特別仕様
- 記念モデル
- エングレーブ前提の個体
- オリジナル箱・ラベルに
Unfluted Cylinderと明記された例
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「純正ノンフルートSAA」は第3世代に集中

なぜノンフルートが作られたのか?
考えられている理由は以下です。
- エングレーブ時に溝が無い方が都合が良い
- 視覚的な重厚感を狙った特別仕様
- 限定モデルとしての差別化
- 工場内のパーツ都合(少量生産)
いずれにしても
日常生産ではなく、例外処理的な扱い だったと考えられます。
注意:ノンフルート=純正とは限らない
ノンフルートSAAを見る際、最も重要なのがこの点です。
- シリンダーは交換可能部品
- カスタム・後年改造が非常に多い
- モデルガン由来のイメージが強い
純正判断に必要な要素
- コルトのファクトリーレター
- オリジナル箱・エンドラベルの記載
- シリアル番号との整合性
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外観だけで「純正ノンフルート」と判断するのは危険
モデルガン・トイガンとの違い
日本のモデルガン・トイガンでは
- ノンフルート=特別仕様
- 見た目の重厚感
- バリエーション展開のしやすさ
といった理由から、比較的気軽に採用されています。
しかし実銃では
あくまで「レアケース」 である点は混同してはいけません。
コルト SAA ノンフルート ペガサス2

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パッケージはシンプルですがカッコいいですね~ 好きかも

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ステンレスフィニッシュなのでマットな感じのシルバー

メーカーのスペックを記載しておきます。
全長 260mm
重量 830g
装弾数 25発
1873年に誕生したコルト・シングルアクションアーミー(SAA)は、「ピースメーカー」として西部開拓時代を象徴する伝説的リボルバーです。
タナカワークスは1999年、このSAAを革新的な「PEGASAS(ペガサス)システム」ガスリボルバーとして製品化し、弾倉とガスを一体化したシンプルかつリアルな構造で高い評価を得ました。2005年にはデタッチャブルシリンダー化され、リアルさと整備性が向上し、カウボーイシューティングやファストドロウといった競技の発展にも寄与しました。
一方で、競技使用による過酷な負荷から耐久性の課題が明確になり、2018年頃より「高耐久・高リアル・実用性能」をテーマに再設計が進められました。こうして誕生したのが、ベースピン貫通構造でバルブを直接叩く新機構を採用した「PEGASAS Ⅱ」です。可変HOP、インナーマガジン方式、リザーブ弾を含む計25発の装弾数、強化・リアル化された内部構造により、サバイバルゲームや競技使用にも対応しました。既存モデルとのパーツ互換性にも配慮されています。
このクラシックなSAAの基本フォルムを踏まえながら、あえてステンレスカラーとノンフルートシリンダーを組み合わせたペガサス2 SAAのバリエーションモデルを製作しました。
本来、SAAといえばフルート付きシリンダーが王道とされますが、ノンフルート化することでシリンダーの存在感が際立ち、外観はより重厚でマッシブな印象へと変化しています。外周が滑らかな円筒形となったシリンダーは、SAA本来のシンプルな構造美を強調し、量産軍用銃というよりも、個人の嗜好を反映したカスタムガンや、後年に手を入れながら使われてきた実用品のような佇まいを感じさせます。
ノンフルートシリンダーは、本来マグナム弾などの高圧に耐えるため、軽量化を目的としたフルート加工を施さない仕様であり、その成り立ち自体が「強さ」や「実用性」を内包しています。
実銃においても、コルトSAAの3rdジェネレーションではノンフルートシリンダーが製作された例が存在しますが、ステンレスカラーとの組み合わせとなると、現代的に再解釈されたクラシック・シングルアクションリボルバー、Sturm Ruger社のVaqueroを想起させる佇まいです。また、SAAレプリカで知られるCIMARRON社にも、メンテナンス性を重視したステンレスモデルが存在しており、本モデルも史実上の制式仕様を忠実に再現するというより、オーナーの嗜好が反映された一挺、実用よりも美観を優先したカスタム、あるいは時代を越えて手直しされてきたSAAといった物語性を感じさせる仕上がりとなっています。

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近くで見てもマットな感じが伝わると思います。

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刻印は「45 COLT」
この刻印と言うことは?
1STジェネレーション?

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上面は無刻印
1STジェネレーションでこの仕様は実際にあるみたいですね。


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バックストラップには刻印無し
まとめ
- コルトSAAのノンフルート・シリンダーは
実銃にも実在する - ただし
- 第3世代が中心
- 特別仕様・少量生産
- 標準モデルではない
- 多くのノンフルートSAAは
後年改造またはレプリカ
という位置づけになります。
それを再現した今回のタナカワークスSAAノンフルート。
ノンフルートってだけで何か特別感がありますね~
でもなんで1STジェネレーションでノンフルートを再現したんでしょうかね?
実銃であったのかな?
私が少し調べた限りでは3rdばかりでした。
(シリンダー替えれば1stでもあり得るんですけどね)
このノンフルートが通常ラインナップになるかは分かりませんが
気になった方は早めに購入したほうがいいかも。
では!




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