ベンザブロックの違い

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お薬・健康食品

ベンザブロックシリーズは多く出ているので
違いがなかなか分かりずらいです。

大きく分けると

  • ベンザブロックSシリーズ=鼻風邪
  • ベンザブロックLシリーズ=のど風邪
  • ベンザブロックIPシリーズ=熱風邪

ではプラスプレミアムはどう違うのでしょうか?

各シリーズごとに比較をしていきます。

けんじ
けんじ

ドラッグストア勤務25年

店長として20年勤めた登録販売者の

けんじがお伝えします。

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ベンザブロックSシリーズ

鼻風邪に使うシリーズです。

ベンザブロックS

アカカベオンライン 楽天市場店
¥1,096 (2021/11/24 15:03時点 | 楽天市場調べ)

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
12歳〜14歳:1錠:3回
12歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
アセトアミノフェン 900mg
ヨウ化イソプロパミド 6mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
トラネキサム酸 420mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
無水カフェイン 75mg
ヘスペリジン 90mg

Sシリーズのベースとなる処方です。
これを基準として比べていきます。
この処方がベースなので全て「→」とします。
※効果の強弱で「↑」「↓」の表記をしていきます。

添付文書

ベンザブロックSプラス

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
12歳〜14歳:1錠:3回
12歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
アセトアミノフェン 900mg
ヨウ化イソプロパミド 6mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
トラネキサム酸 420mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
無水カフェイン 75mg
リボフラビン 12mg
ヘスペリジン 90mg

「S」との違いはビタミンB2(リボフラミン)が配合されたことです。
その他は同じ成分、配合量です。

ビタミンB2
糖質、脂質、タンパク質の代謝、エネルギー産生に関わる酸化還元酵素の補酵素として働きます。
皮膚や粘膜、髪、爪などの細胞の再生に役立ちます。

評価項目に大きく影響する違いが無いため「S」と同等の評価ですが
ビタミンB2が入ることで「S]よりか優位性はあります。

添付文書

ベンザブロックSプレミアム

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
12歳〜14歳:1錠:3回
12歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
アセトアミノフェン 900mg
ヨウ化イソプロパミド 6mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
トラネキサム酸 420mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
グアイフェネシン 250mg
無水カフェイン 75mg
リボフラビン 12mg
ヘスペリジン 90mg

「S]との違いは去痰剤(グアイフェネシン)とビタミンB2(リボフラビン)
が配合されたことです。
つまり「Sプラス」に去痰剤をプラスしたものになります。

添付文書

ベンザブロックLシリーズ

喉風邪に使うシリーズです。

ベンザブロックL

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
イブプロフェン 450mg
塩酸プソイドエフェドリン 135mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg

Lシリーズのベースとなる処方です。
これを基準として比べていきます。
この処方がベースなので全て「→」とします。
※効果の強弱で「↑」「↓」の表記をしていきます。

添付文書

ベンザブロックLプラス

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
イブプロフェン 450mg
塩酸プソイドエフェドリン 135mg
L-カルボシステイン 750mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg

「L]との違いは去痰剤(L-カルボシステイン)が配合されたのと
クロルフェニラミンマレイン酸塩からd-クロルフェニラミンマレイン酸塩
に変更された点です。

d-に変更することで若干ですが眠気が少なくなります。

添付文書

ベンザブロックLプレミアム

アカカベオンライン 楽天市場店
¥1,500 (2021/11/24 15:31時点 | 楽天市場調べ)

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
イブプロフェン 600mg
トラネキサム酸 750mg
プソイドエフェドリン塩酸塩 135mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
L-カルボシステイン 750mg
無水カフェイン 75mg

「L」との違いは去痰剤(L-カルボシステイン)と
抗炎症剤(トラネキサム酸)が配合され
クロルフェニラミンマレイン酸塩からd-クロルフェニラミンマレイン酸塩へ
イブプロフェンが450mgから600mgに変更された点です。
「Lプラス」よりも発熱、喉の炎症に効果的になっています。

添付文書

ベンザブロックIPシリーズ

熱風邪に使うシリーズです。

ベンザブロックIP

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
イブプロフェン 450mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 7.5mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg
ヘスペリジン 90mg

IPシリーズのベースとなる処方です。
これを基準として比べていきます。
この処方がベースなので全て「→」とします。
※効果の強弱で「↑」「↓」の表記をしていきます。

添付文書

ベンザブロックIPプラス

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
成分 分量
イブプロフェン 360mg
アセトアミノフェン 180mg
d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
無水カフェイン 75mg
アスコルビン酸カルシウム 500mg
ヘスペリジン 90mg

「IP」との違いはビタミンC(アスコルビン酸カルシウム)
アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)を配合し
イブプロフェン(解熱鎮痛剤)を450mgから360mgに減量
クロルフェニラミンマレイン酸塩からd-クロルフェニラミンマレイン酸塩へ
変更しています。

d-に変更することで若干ですが眠気が少なくなります。

ヘスペリジンとビタミンCで発熱時の不足したビタミンを補助し
解熱鎮痛剤2種類で多角的に熱を抑えるのを目的としています。

評価項目ですが非常に難しいです。
理由としては解熱作用が強いイブプロフェン配合量を下げ
その代わりに効果が弱いアセトアミノフェンを配合しているあたりです。
(評価は「IP」と同等としました。効果には個人差があります)
更にビタミンなど風邪の緩和には欠かせませんが評価項目に直接的な
影響は不明です。

まとめると「IP」の上位互換で
感覚としては栄養剤も入って眠気が少なくなったものと言う感じです。

添付文書

ベンザブロックIPプレミアム

用法・用量 次の量を,食後なるべく30分以内に,水またはお湯で,かまずに服用すること。

[年齢:1回量:1日服用回数]
15歳以上:2錠:3回
15歳未満:服用しないこと

成分分量 6錠中
イブプロフェン 360mg
アセトアミノフェン 180mg

d-クロルフェニラミンマレイン酸塩 3.5mg
dl-メチルエフェドリン塩酸塩 60mg
ジヒドロコデインリン酸塩 24mg
グリチルリチン酸 39mg
無水カフェイン 75mg
アスコルビン酸カルシウム 500mg
ヘスペリジン 90mg

「IP」との違いはビタミンC(アスコルビン酸カルシウム)
アセトアミノフェン(解熱鎮痛剤)、グリチルリチン(抗炎症剤)配合し
イブプロフェンを450mgから360mgに減量
クロルフェニラミンマレイン酸塩からd-クロルフェニラミンマレイン酸塩へ
変更しています。

「IPプラス」より喉の炎症を抑える効果が期待されます。

添付文書

まとめ

  • ベンザブロックSシリーズ=鼻風邪
  • ベンザブロックLシリーズ=のど風邪
  • ベンザブロックIPシリーズ=熱風邪
  • 「S」シリーズは処方が似ている
    「L」シリーズはプレミアムが熱、喉、痰に効果的
    「IP」シリーズは「L」シリーズがあれば特に必要が無いようにも思えます。
    イブプロフェンとアセトアミノフェンの組み合わせが合う方は「IP」は
    外せないと思います。(他の風邪薬ではあまりこの組み合わせがありません)
    解熱鎮痛剤では「バファリンプレミアムDXα」がこの組み合わせです。

    薬の効果は個人差がありますので効能の強弱で選べない場合もあります。
    この記事が参考になれば幸いです。

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