何だろうこの星型のマークの銃は・・・
と最近思っていたのがこのSTACCATO(スタッカート)。
調べるとSTI=STACCATOと言うことが分かり
ちょっとビックリしました。
いつの間に社名変更していたのか・・・
そんなSTACCATOの歴史と銃のラインナップを見ながら
今回購入したEMG STACCATO XC を見ていきましょう!

エアガン歴20年以上。
モデルガンのブルーイングなどもしている
けんじが解説します!
STACCATO(銃器メーカー)の歴史
創業と背景
- 2011年:アメリカ・テキサス州でSTI Internationalとして設立。
(Science Technology Ingenuity) - STIは、競技用および法執行機関向けの2011フレーム(ダブルスタック1911)を開発し、高性能ハンドガン市場で評価を得る。

2011はザックリ言うとハイキャパです。
下記に2011についての特徴を書いておきます。
2011の主な特徴
- ダブルスタックマガジン
1911のシングルスタックに比べ、大容量のダブルスタックマガジンを採用。
.45ACPモデルでも10発以上、9mmなら17発以上装填可能。
特に競技用モデルは21発以上のマガジンもあり、リロード回数が減少。 - モジュラー・フレーム構造
ポリマー製グリップモジュール + スチールフレームという設計。
1911はフルスチールフレームだったが、2011はグリップ部分が交換可能で軽量化。
リコイルコントロールが向上し、速射性に優れる。 - 1911の操作性を維持
トリガーの軽さ・短いリセットは1911譲り。
シングルアクションオンリー(SAO)で、精密な射撃が可能。
マニュアルセーフティ & グリップセーフティも1911と同様。 - カスタマイズ性の高さ
ダットサイト対応スライドやコンペンセイター付きモデルも豊富。
Staccato(旧STI)のLE(Law Enforcement)モデルはRMRカット済み。
バレル、トリガー、グリップ、マガジンウェルなどのアフターパーツも充実。
STACCATOへのブランド変更
- 2020年:STI Internationalはブランド名をSTACCATOに変更。
- 競技用だけでなく、法執行機関や民間市場向けの製品展開を強化。
- 「2011」というプラットフォームを前面に押し出し、精度・耐久性・操作性を向上させたハンドガンを開発。

STACCATOと言う社名は
新しい社名なので元のSTIについても
知っておいた方がよさそうですね~
STIの歴史
創業と初期の発展(1980年代後半〜1990年代)
- 1980年代後半:STI(Strayer-Tripp International)は、エンジニア Virgil Tripp によって設立される。
- 1993年:Trippがパートナーの Sandy Strayer とともに、モジュラー式1911フレーム「2011フレーム」を開発。
- これにより、ダブルスタック・ポリマーグリップとスチールフレームを融合したハンドガンが登場し、競技射撃での優位性を確立。
- 1994年:Trippが会社を売却し、STI Internationalとして新たな経営陣が運営を継続。
成長とIPSC・USPSAでの躍進(1990年代〜2000年代)
- 1990年代後半:STIの2011シリーズは、IPSCやUSPSAのシューティング競技で圧倒的な支持を得る。
- 特に「STI Edge」や「STI Eagle」などのモデルが人気を博す。
- 2000年代:カスタムパーツ市場にも進出し、トリガーやスライド、コンプ付きバレルなどを提供。
2010年代の変革と軍・法執行機関への進出
- 2010年代前半:競技用のみならず、防衛用・法執行機関向けのモデル開発を強化。
- 2017年:STI DVCシリーズが登場し、タクティカル市場にも本格参入。
- 2019年:社名を STACCATO に変更し、LE(Law Enforcement)市場向けの拡張を本格化。
- 「STACCATO P」「STACCATO C」などのモデルが登場し、米国法執行機関で採用され始める。
主要モデルの展開
- STACCATO P(2020年~)
- 法執行機関向けに設計されたフルサイズモデル。
- 9mm弾を使用し、STACCATOの代表的なハンドガン。

- STACCATO C & C2(2020年~)
- コンパクトモデルで、民間市場向けに最適化。
- C2はダブルスタックマガジンを採用し、携帯性と装弾数を両立。

↑ STACCATO C

↑ STACCATO CS
- STACCATO XL(2020年~)
- 競技用に特化したロングスライドモデル。
- 高い命中精度と操作性を提供し、シューティング競技で人気。

近年の展開
- 2021年以降:米国の多くの法執行機関がSTACCATO Pを正式採用。
- 2023年:軍・法執行向けの新技術を導入し、耐久性・精度を向上。
- 2024年:民間向けのカスタマイズオプションを拡充し、さらなる市場拡大を図る。
実銃 STACCATO XC について
ハイエンドな2011スタイルの競技用ピストルです。
主にシューティング競技(USPSA、IPSCなど)をターゲットにしたモデルで
極めて高い精度と射撃性能を誇ります。
主要スペック
項目 | 詳細 |
---|---|
口径 | 9mm |
全長 | 約8.1インチ(約205mm) |
銃身長 | 約5インチ(約127mm) |
重量 | 約38オンス(約1.08kg) |
フレーム | スチール製、ポリマーグリップ |
スライド | DLCコーティング済みスチール |
トリガー | 2.5~3.5ポンド(約1.1~1.6kg) |
マガジン容量 | 17発(標準) / 20発(拡張) |
コンペンセーター | 一体型 |
光学サイト対応 | DPO(Dawson Precision Optic)システム |
特徴
- 統合型コンペンセーター
- スライド一体型コンペンセーターを採用し、リコイルを大幅に低減。
- 競技射撃での素早いサイトリカバリーが可能。
- 優れたトリガーシステム
- 2.5~3.5ポンドの軽量トリガーで、クリスプなブレイクと短いリセットを実現。
- 2011スタイルのハイキャパシティ
- ダブルスタックマガジンにより、9mm弾を最大20発装填可能。
- STI(STACCATO)独自のポリマーグリップフレームで軽量化と操作性を両立。
- 光学サイト対応
- DPO(Dawson Precision Optic)システムにより、Trijicon、Leupold、Holosunなどのドットサイトが装着可能。
- タクティカル/競技用に最適化
- 高精度の**ブルバレル(Bull Barrel)**を搭載し、命中精度が向上。
- オールスチール製スライド&フレームで耐久性が高い。
競合モデルとの比較
モデル | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
Staccato XC | コンペンセーター一体型、競技向け | $4,300前後 |
Staccato P | LE/Military向け、汎用性高い | $2,500前後 |
Staccato C2 | コンパクト、CCW向け | $2,500前後 |
Atlas Athena | 競技特化、カスタム品質 | $5,000以上 |
Nighthawk TRS Comp | 高級カスタム、タクティカル志向 | $5,000以上 |
※2025年2月現在
総評
STACCATO XCは、高い命中精度、リコイル低減、操作性を兼ね備えたトップクラスの競技用ピストルです。特に、コンペンセーター一体型デザインにより、圧倒的なリコイルコントロールを実現しています。価格は高めですが、プロの競技シューターやハイエンドなタクティカルユーザーにとっては最適な選択肢といえます。
EMG STACCATO XC
EMGのSTACCATO XC の仕様です。(海外仕様)
・STACCATO ライセンス品
・材質:メタルスライド
・サイズ:約215*145mm
・重量:約1040g
・動力: ノンフロンガス(HFO1234ze + LPG) / フロンガス HFC134a
・付属マガジン装弾数:25発(ハイキャパ系マガジン使用可能)
・ホップアップ機能搭載
・ドットサイトをマウントしても機能するF/Rハイサイトセット
・アンビセフティ
・スケルトントリガー
・ライト等取付可能なアンダーレール
グリップはVIP、PRO、MASTERの3種類。
今回購入したのはMASTERタイプです。

うーん、かっこいい!
USA国旗が良いですね~

↑ 実銃のXC


↑ホールドオープンした状態


↑実銃だと集光サイトの色はグリーン。
いずれはグリーンに変更しようと思います。
集光サイトのチューブ径は1.5mmでした。
フロントサイトは少しガタツキがあります。

↑スライド上面はドットサイトが着けられるようになっています。
RMRタイプが着けられるそうなので
ドットサイト購入次第つけてみたいと思います。
ちなみにこの部分がarmy製と違う所です。

↑マガジンバンパーは新しいタイプ(STIではなくSTACCATO)です。
真ん中の星印は取り外し可能。
底部からガスを入れるタイプのマガジンに替えた時に
ガスの注入が楽になります。
(外すと無くしそうだから外すのはオススメしません。)

↑純正のマガジン。
注入バルブは背面にあるタイプです。
動画をご覧くださると分かりますが
海外仕様なのでガスの吹き戻しが無いタイプです。
交換しようと思ったのですがよくあるWEの注入バルブのタイプとは異なります。
ネジのタイプがM5×0.5のタイプなので
MGC、KSC、古いマルシンの真鍮タイプのガスバルブと一緒です。
(機種によって形状が異なることがありますので確認してから使用してください)

↑左がWE用(VFC用としても売られていた)
右がSTACCATOについていたバルブ。
頭の大きさとネジの巻が違うのが分かると思います。
(今は純正マガジンも使えるようになっています。)

↑これはみんな大好きマルイのハイキャパマガジン。
マガジンの互換性があるので使えます。
なんで突然マルイのマガジンが出てきたかは動画を見ていただければ分かりますが・・・
簡単に言うと「初めから東京マルイマガジンを使え!」
ノーマルのマガジンはガスの吹き戻しが無いのでガスがなかなか入っていかない・・・
使いものにならないので注入バルブ探して色々買ってしまった・・・
結局どれも合わなくて無駄遣いしてしまったが上記に書いたようにKSC系が使えることが判明。
最初からマガジン自体替えればよかった・・・


でもマガジン替えただけでは調子は良くならず。
まずホールドオープンしません。
まず前提として海外仕様のガスガンは高圧ガスを使用することが前提なので
スプリングなどが硬めに設定されています。
リコイルスプリングを東京マルイの物に交換したところ
改善されました。
海外製特有の部品交換前提のガスガンですね。
色々カスタムしてみた
カスタムと言ってもパーツを組み込むだけのお手軽な物ですが
パーツの組み合わせを間違えると調子を崩すことがありますので
自己責任で行ってください。

↑今回取付しようとしているのがこちらのパーツ。
ライラックスのハンマースプリングとSAVIAのスチールハンマー、シアーなどのセット。
チューニングはハッキリとした目標が無いと成立しません。
(私はそう思っています)
では私のチューニングの目標は・・・
普通に動いて壊れない!
とてもざっくりした目標に思えるかもしれませんが
イメージとしては東京マルイのガスガンみたいに
気軽に撃てる物にするのが目標です。
ではどのようにチューニングするかをざっくり下記に記します。
現象
- スライドストップがかからない
- ブローバック後に動かなくなり、マガジン内にまだガスが残っている
🔷 主な原因とチューニング内容
① ガス放出不足(スライドの後退不足)
✅ 原因:
- メタルスライドが重いため、リコイルスプリングの負荷が大きく、スライドが完全に後退しない
- ハンマースプリングが弱く、バルブを十分に押せていない
✅ チューニング:
🔹 ハンマースプリングを120%~140%に強化(ガス放出量UP)
🔹 バルブスプリングを90%に弱める(ガス放出時間を延ばす)
🔹 リコイルスプリングを100% or 80~90%(柔らかめ)に変更(スライドの後退をスムーズにする)
② スライドストップがかからない
✅ 原因:
- スライドの後退が足りず、スライドストップまで届いていない
- スライドストップレバーの摩耗・変形
- マガジンフォロワーがスライドストップをしっかり押し上げられていない
✅ チューニング:
🔹 スライド後退を確実にする(上記のガス放出調整+リコイルスプリング調整)
🔹 スライドストップレバーのエッジを確認・調整(摩耗していたら交換 or ヤスリで角を整える)
🔹 マガジンのフォロワーを確認&調整(フォロワーがスライドストップをしっかり押し上げるようにする)
③ マガジンにガスが残っている(ブローバック後に止まる)
✅ 原因:
- ノズルのフローバルブが閉じない(固着 or 破損)
- ハンマーがバルブを押しっぱなしにしている(スプリングの強弱が影響)
✅ チューニング:
🔹 ノズルを分解し、フローバルブの動作を確認(固着・破損があれば交換)
🔹 ハンマースプリングを110~130%に調整(強すぎるとバルブを押しっぱなしになる可能性がある)
🔹 マガジンバルブの清掃&シリコンオイルで潤滑
🔷 チューニングまとめ
問題 | 対策 |
---|---|
スライドストップがかからない | – ハンマースプリング120~140% – バルブスプリングを90%に弱める – リコイルスプリング100% or 90%(スライド後退をスムーズに) – スライドストップレバー&マガジンフォロワーを調整 |
ブローバック後に止まる&ガスが残る | – フローバルブの動作確認&交換 – ハンマースプリングを110~130%に調整(押しっぱなし防止) – マガジンバルブの清掃&潤滑 |
こんな感じでチューニングしていきます。
結論としては動きは良くなり初速は元と同じ62m/s前後。
これは元のマガジンでもマルイのマガジンでも同じでした。
少し初速が低いので手元にあったライラックスのマルイM&P9Lの
インナーバレル(6.03mm)を入れてみました。
少しだけ上がり初段は70m/s、2発目から65m/sぐらいでした。
リコイルスプリングをマルイの物にしたのでブローバックの戻りが
もっさりした感じになったので元のリコイルスプリングに替えましたが
ホールドオープンもして戻りもキビキビしているので今はこの設定にしました。
現状の設定は
リコイルスプリング・・・ノーマル
ハンマースプリング・・・ライラックス強化SP
ハンマー、シア、ディスコネクター、ガスカット、ノッカー・・・スチール
バレル・・・ライラックスM&P9L用インナーバレル6.03mm
使用するマガジンは東京マルイ。
ウェポンライト
アンダーレールがあると何かつけたくなりますよね~
大体はウエポンライトかマウントレールぐらいでしょうか。
スライドにRMRが着けられるようになっているのでマウントレールは付けないので・・・
ウエポンライト一択になります。
で、私の理想としてはスライドとツライチになるのが良かったのですが
最初に買ったのがなんと5mm短くて・・・爆死
買いなおしてやっとツライチになりました。
シュアファイアX300U-Aです(レプリカ)
長さが約9.5mmです。



やっとツライチに。
X300Uの「U]は「ultra」の意味です。
同じ長さとしてx300T(turbo)がありますが実際に確かめていないので
確証はないです。
↓リンクを貼っていますが同じ長さかは保証はできません・・・



カスタムまとめ
カスタム内容をざっと動画にしました。
良かったらご覧ください。
フロントサイトはレッドからグリーンへ。
フロントサイトのガタツキを直しています。
さらに少しだけカスタム。
まずグリップをグレーの色のタイプにして
星マークの所をブラックにしました。
実銃はリコイルガイドはシルバーですが、SAVIAはブラックです。
なのでシルバーに変更します。
最初ハイキャパ5.1用を組みましたがスライドストップがかからなくなりました。
そこで形状を見てこれならイケルかも?と思ったハイキャパDOR用を使いました。
スライドストップもかかる様になりますがリコイルガイドが純正より若干短いです。
長さを補うためOリングをかまして長さを調節しています。


↑
上に紹介したグリップは今回付けて物とは違います。
同じの出てこないんですよね・・・
私はEMG&SAVIAのグリップを使っています。
まとめ
いかがだったでしょうか?
STACCATOという比較的新しい銃器ブランドが
エアガンになっているのは良いですね~
古いモデルガンをいじるのも良いですが
新しいモデルをいじるのも楽しいですね!
まだまだ弄り甲斐がありそうなので
出来る限り自分の理想に近くなるようにカスタムしていきますね!
では!







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