ベビーナンブ ダミーカート仕様 御賜刻印モデル
マルシン工業から出ている金属製モデルガンです。
金色に輝く姿はとても美しいですね。
- そもそもナンブって何?
- 南部十四式と仲間なの?
- なにが違うの?
という疑問
どんな銃なのか少し脱線して話を深堀していきましょう。
エアガン歴20年以上。
モデルガンのブルーイングなどもやっている
けんじが解説します
南部式自動拳銃の歴史
南部麒次郎(なんぶ きじろう)が開発した拳銃 南部式(大型)自動拳銃。
1902年開発(明治35年)開発成功
1904年(明治37年)東京砲兵工廠で(とうきょうほうへいこうしょう)の生産準備が整う
1908年(明治41年)頃に南部式自動拳銃乙型がテストされる
1913年(大正2年)小型は東京砲兵工廠で製造された同弾薬11万発が軍へ納品された記録が残っている
1924年(大正13年)海軍陸戦隊に大型乙型が採用
1925年(大正14年)名古屋陸軍造兵廠(なごやりくぐんぞうへいしょう)で大型乙型に改良を加え十四年式拳銃として採用
大型とか乙とか小型とか何?!って最初思いました。
大丈夫。下で解説していきます。
南部自動拳銃のバリエーション
バリエーションとして大型(甲)、大型(乙)、小型の3種類。
呼び方として
大型(甲)=グランパ、またはグランパパ(グランド・パー)
大型(乙)=パパ
小型 =ベビー・ナンブ
となっています。
使う弾は 大型が8mm南部弾
小型が7mm南部弾
いわゆる前期、後期型と言っている十四式拳銃は「南部」と付きません。
開発者の南部氏が関わっていないためとなっています。
全部名前に「南部」と付くと思っていました・・・
大型(甲)と大型(乙)の違いは甲にはグリップに後付けのストック(銃床)がはまる様に
溝があります。乙にはそれがありません。
その他にもサイトが照尺式であったりと違いがあるようですが調べていくと情報が錯綜している
ように思えます。
CAWから大型(乙)のモデルガンが出ていますがそれは照尺式のサイトになっています。
(甲が照尺式だという記述もあります・・・ようわからん!)
南部式自動拳銃はトリガーガードが丸くなってます。同じように十四式拳銃の前期は丸ですが、
後期は卵型と変更になってます。
これはグローブをはめていても指が通る様にしたものです。
十四年式前期型
十四年式後期型
十四年式拳銃は前期、後期型と言われますがさらに末期型というのもあります。
違いは末期型のグリップはフラットになっていて(滑り止めの溝がない)、コッキングする場所がチェッカー入りとなっています。
画像はマルシンPFCカートリッジ仕様です。
マルシン ベビーナンブを見てみましょう!
●東京砲兵工廠刻印モデルと、御賜刻印モデル、東京ガス刻印があります。
●桐箱が付いた仕様もあります。2017年から発売の桐箱は内側の布色がブルーになってます。
また、フタ表面の文字は焼き印仕上げとなってます。
こちらは焼き印ではなく箔押しですね
布がブルーというか紫のような感じです
銃本体 463.3g
マガジン 71.9g
弾1発 10.1g
(個人計測)
写真だと大きく見えますが17㎝ぐらいしかないです。
最近のモデルは厚めの塗装をしているものがあり
金属感が無いのもあります
こう見ると大型の特徴がそのまま縮小されているのがわかりますね。
バレルがめっちゃ細いです
刻印が気になって調べました。小倉陸軍造兵廠のシンボルマークだとわかりました。
誰にあげたんでしょうかね・・・
南部式の刻印がシブイ!
美しい曲線
大きめのグリップセーフティー
プラグリップですがななかか良いです
ボルトロックのチェッカリングが美しすぎる!
まとめ
とても美しい銃ですね。
金属製モデルガンを作っている唯一のメーカーです。
是非とも手に取っていただきたい1挺です。
昔はコクサイやらハドソンやら色んなメーカーが出していたんですけどね・・・
2021年8月にマルシン工業から再販のアナウンスがありました。
ダミーカートモデルではなく発火モデルでの再販です。
これも楽しみですね!
ラインナップは 東京砲兵工廠刻印モデルと、御賜刻印モデル、東京ガス刻印、
新しいラインナップとして令和モデルの4種類。
気になる方は早めに予約をしたほうがよさそうです。
他にも日本の拳銃などレビューしてますので宜しかったらどうぞ!
それではまた!
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