
この銃を見て
「何か見たことあるな」と思ったそこのあなた!
今から30年以上前に公開された「ターミネーター2」に登場した
あのショットガンですよ!
つまりオジサンしか知らない銃って感じですね 笑
マルシン工業が8mmBB弾使用として販売し
のちに6mm使用となり現在に至ります。
今回ご紹介するのはそのクローン
S&TのM1887ショートワイドフィンガーバージョンです。
S&Tの特徴は分解できるという所でしょうか?
※メタル製っていう所も特徴かな
マルシン工業製は安全面を考慮して分解が出来なくなっています。
さてオジサンたちがターミネーターを見て
欲しがった銃を見ていきましょうか 笑
お時間ない方に結論を先に!
S&T製はスピンコックしたい人向け!
マルシン製は重量感、質感、高級感を楽しみたい方にオススメ!
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
名称 | Winchester Model 1887 |
設計者 | ジョン・M・ブローニング(John M. Browning) |
製造会社 | ウィンチェスター・リピーティング・アームズ社 |
製造期間 | 1887年 ~ 1901年 |
種類 | レバーアクション式ショットガン |
使用弾薬 | 10ゲージ、12ゲージ(黒色火薬仕様) |
装弾数 | 5発(チューブマガジン)+1発(チャンバー) |
全長 | 約 1000 mm(モデルにより異なる) |
銃身長 | 約 20〜32インチ |
構造・機構
- アクション方式:
レバーアクション(通常ライフルに使われる方式をショットガンに適用) - 装填方法:
下部のレシーバーから1発ずつ手動で装填。使用後はレバー操作により空薬莢を排出し、次弾を装填。 - 材質:
初期モデルは鉄とウォールナット材のストック。堅牢でクラシカルな外観。
歴史的背景
- 設計目的:
ウィンチェスター社がショットガン市場への参入を図り、信頼性の高い「リピーター型散弾銃」として開発された。 - 黒色火薬時代の制限:
当時の散弾は黒色火薬仕様だったため、構造的に現在のモダンなショットガンほど高圧には耐えられない。 - 販売成績:
約64,000丁が生産されたが、のちによりシンプルな**ポンプアクション方式(M1897)**が登場し、主流の座を譲る。
今ではオーストラリア、中国、イタリアの会社でクローンが作られています。



バリエーション
Model 1887
- 初期型。10ゲージまたは12ゲージ黒色火薬仕様。

Model 1901
- 改良型で強化鋼を使用し、より高威力な薬莢に対応。
- 10ゲージのみ。12ゲージは市販の無煙火薬型が主流になったため除外。
ウィンチェスター M1887 銃身・ストックのバリエーション
銃身長(バレルレングス)のバリエーション
ウィンチェスターM1887は、使用目的に応じて複数の銃身長バリエーションが存在しました。
銃身長(インチ) | ミリ換算(約) | 用途・特徴 |
---|---|---|
32インチ | 約813mm | フルサイズ。狩猟用、競技射撃用に多い |
30インチ | 約762mm | 一般的な狩猟モデル |
28インチ | 約711mm | 標準的サイズ、民間用途に広く普及 |
20インチ | 約508mm | コンパクトモデル、馬上や護身用 |
18インチ以下 | 約457mm以下 | カスタムモデルや映画用に改造された例 |



ストック(銃床)・グリップ形状のバリエーション
1. フルストック(標準型)
- 形状:肩付け可能なクラシックなライフル型
- 材質:ウォールナット(くるみ材)が一般的
- 特徴:安定した射撃に向く。狩猟や実戦向き。
2. ピストルグリップ・フルストック
- 形状:グリップが下に少し湾曲し、握りやすさ向上
- 用途:コントロール性を高めたモデル
3. カットダウン・ピストルグリップ(ソードオフ型)
- 形状:ストックを短く切り落としたり、完全にピストルグリップ化
- 目的:取り回しの向上。馬車、護身用、映画・舞台用などに使用
- 注意:実銃では法律により規制対象(バレル18インチ未満、全長26インチ未満)
カスタムや改造例
- 多くのM1887は民間人や軍隊によって改造されており、カスタムモデルも存在。
- 一部の銃工は、ハーフストック仕様やチェック加工入りグリップなどを制作。
実際のモデル別参考例(代表的組み合わせ)
モデル名(通称) | 銃身長 | ストック形状 | 備考 |
---|---|---|---|
ハンティングモデル | 30~32インチ | フルストック | 狩猟向け |
ショートライフルモデル | 20インチ | ピストルグリップ | 軍用・護身用 |
ターミネーター仕様 | 18インチ前後 | カットダウングリップ | 映画用カスタム |
カウボーイカスタム | 28インチ | チェック入りウッドグリップ | ウエスタンイベント用など |
特徴的な操作
- 「スピンコック」
映画で見られる片手で回転させながら装填するアクション(※現実には銃に大きな負担をかけ、推奨されない)。
映画ターミネーター2でスピンコックをして有名になりましたね。
映画でM1887の登場シーンでは通常のフィンガーレバーですが
次のバイクでのシーンではワイドフィンガーレバーになって
スピンコックしているのも面白いです。


S&T M1887

↑
作業台の上でごちゃごちゃしてますね・・・ごめんなさい。
全体像としてはとてもきれいであの映画を彷彿とさせます。

↑
反対側 特に刻印とかないシンプルな外装 (実銃も同じ)
実際にこの銃を持ってみるととても軽くて
ビックリした。
マルシン製はイメージでいうとこの倍ぐらい重い(言い過ぎか 笑)
で、調べました。
マルシン製 1650g
S&T製 1620g
あれ、あんまり変わらない。
このマルシン製の重さですがABSかHWか正直分からないのです。
ショートは一律1650g表記がするのでHW製はこれよりも重い可能性があります。
追加
調べたらHWは2100gありました。
やっぱり重かった

↑
リアルウッドのフォアグリップ
アップにすると木目が見えますが実際は塗料が厚めに塗られているので
木目が目立ちにくいです。
塗料を落としてステインで染めたいなー

↑
フレームの刻印

↑
特徴的なワイドレバー

↑
実銃ではハンマーにチェッカリングがあったりします。
S&Tと同じくマルシン製もチェッカリングはありません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
実際にマルシン製のM1887と並べて比べたわけではないので
説得力に欠けますが以前持っていたマルシン製M1887とS&T製では
明らかに以下の点が違います。
- 重量 (HWマルシン製の方が重い)
- 質感 (マルシン製のレバーは亜鉛ダイカストの黒染めなど)
- ウッドストックの塗装 (マルシン製は木の質感が分かる。S&Tは厚塗りの塗装)
S&Tの良さは金属製でありながら軽量なのでスピンコックがしやすい。
(壊れるので非推奨ですが・・・)
価格が安い、メンテナンスしやすい(フレームが分解できる)などがあります。
どちらを選ぶかは個人の好みの問題ですが
私はマルシン製の方が良いな(所有感が満たされる)と思いました。
さあ、あなたはどちらを選びますか!?
↓ S&Tが無かったのでGolden Eagle製を紹介します

↓ マルシン製は再販が無いと手に入れることはできないかも・・・

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